
慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事システム領域ではプロジェクトマネージャーとして、SAPやSuccessFactorsのグローバル展開など複数プロジェクトを経験。
人事部として新卒採用から中途採用、700人以上の社員のキャリアや労務を担当。
人事評価制度を構築した経験もあり、エンジニア採用や業務委託にも精通。
「コールセンターの求人ってよく見かけるけど、どんな仕事内容なの?」
「きつそうな印象だけど実際どうなの?」
など、コールセンターの求人に対して、このような疑問を感じている人も多いことでしょう。
数ある派遣求人のなかでも、目にする機会が多いコールセンターの仕事ですが、何となく知っているものの、具体的な仕事内容を説明できる人はあまり多くはありません。
この記事では、コールセンター派遣の仕事内容やきついと言われる理由、働くメリットについて分かりやすく解説していきます。
コールセンター派遣に強い派遣会社も紹介していくので、仕事探しをしている人はぜひ参考にしてみてください。
コールセンター派遣の仕事とは
派遣先の顧客と電話で話すコールセンター派遣の仕事は、テレフォンオペレーター(通称:テレオペ)とテレフォンマーケティング(通称:テレマ)の2つに大別できます。
テレオペでは、基本的に受信電話での対応が中心で、通販番組の電話受付業務や、サービスや商品などのサポートセンター業務などが挙げられます。
もう1つのテレマは、テレオペとは対照的に派遣先の見込み客に対し電話発信をして、商品やサービスの案内、満足度や感想などのヒアリングなどを行うことを業務としています。
テレオペ、テレマともに電話をしながらデータ入力を行うことも多いので、スムーズなタイピングができるレベルのPCスキルがあると、働きやすいといえるでしょう。
コールセンター派遣がきついと言われる3つの理由(デメリット)
コールセンター派遣求人の多くは大手企業が派遣先であることも多く、きれいなオフィスで、外回りすることもないので天候に左右されずに働けますが、きついと感じる人も少なくありません。
対人業務が苦手という人も多いですが、それ以外にどのような理由があるのでしょうか。
ここでは、コールセンター派遣がきついと言われる理由、
- 商品やサービスの知識を身に付ける必要がある
- クレームにも対応しなければならない
- ノルマが課されることもある
について解説していきます。
コールセンター派遣がきついと言われる理由1.商品やサービスの知識を身に付ける必要がある
テレオペ、テレマどちらにおいても、取り扱っている商品やサービスに関して顧客と話しをしなければならないので、それらについての知識を身に付けなければなりません。
そのなかには、興味のないものや専門的で理解が難しいものもあるうえに、覚える時間は業務時間外なのでプライベートな時間を割くことになります。
こちらは避けては通れませんが、自分自身が好きなものや、興味関心を持っている商品を取り扱っている求人に応募すると、覚える作業も苦にならないことでしょう。
コールセンター派遣がきついと言われる理由2.クレームにも対応しなければならない
コールセンター派遣がきついと感じる大きな原因の1つが、クレームへの対応です。
電話相手となる顧客は、道筋を立て、論理的かつ冷静に話しをしてくれる相手ばかりではなく、理不尽に怒鳴りつけられることも珍しくありません。
また、見込み客に営業電話をかけても、相手が忙しかったり興味がなかったりすれば、冷たくあしらわれてしまうことが多いです。
このような対応について、精神的に耐えられないと感じる人はコールセンター派遣には向いていないといえるでしょう。
コールセンター派遣がきついと言われる理由3.ノルマが課されることもある
クレーム対応以外に、コールセンター派遣がきついと言われる理由が、派遣先によってはノルマの存在です。
テレオペであれば「1日〇回受電することを目標」テレマであれば「1日〇件成約(架電)」などのノルマを課せられることがあり、これらに苦痛やプレッシャーを感じてしまう人も少なくありません。
もちろん、すべてのコールセンター派遣求人にノルマが存在するわけではないので、気になる人は応募する際にノルマの有無を確認すると良いでしょう。
コールセンター派遣で働く4つのメリット
クレーム対応やノルマ、商品知識を身に付けるなど仕事がきついと言われる一方で、コールセンター派遣で働くことにはメリットもあります。
ここでは、コールセンター派遣で働くメリット、
- コミュニケーション能力が身に付く
- 営業力が身に付く
- 案件が豊富で仕事を探しやすい
- 資格不要、未経験でも働ける
について解説していきます。
コールセンター派遣で働くメリット1.コミュニケーション能力が身に付く
コールセンター派遣の仕事は、電話を通して派遣先の顧客と話しをすることにあるので、否応なしにコミュニケーション能力が向上します。
現場ではトークスクリプトが用意されていることが多いので、ビジネスシーンでの話し方に自信がない人でも、自然と話し方を身に付けることができるでしょう。
コールセンター派遣は学生でも働くことができるので、学生のうちに業務を経験しておくと、今後の就職活動や社会人になってからも役立ちます。
コールセンター派遣で働くメリット2.営業力が身に付く
テレマでは、成約を取るための営業トークを行わなければなりません。
対人業務に苦手意識がある人にとってはデメリットに感じられるかもしれませんが、裏を返せば成長できるチャンスでもあります。
用意されているトークスクリプトのほか、顧客との会話のなかで臨機応変に対応できるスキルは、営業だけではなく社会人全般に役立ちます。
コールセンター派遣で働くメリット3.案件が豊富で仕事を探しやすい
派遣は正社員のように無期雇用ではないため、契約満期が到来すれば次の仕事を探さなければなりません。
その際、レアな職種で仕事を探すと、なかなか希望するものが見つけられずに苦労します。
そして、仕事が決まらなければ当然収入も途絶えるので、生活も苦しくなることでしょう。
その点、コールセンター派遣は求人が豊富で、あらゆる派遣会社で取り扱いをしています。
「すぐに働きたい」「仕事探しに苦戦したくない」と考えている人は、良い助けになってくれることでしょう。
コールセンター派遣で働くメリット4.資格不要、未経験でも働ける
学生や主婦でも働くことができるコールセンター派遣は、未経験はもちろん、特別な資格やスキルも不要です。
また、求人の募集要項を見ても「土日のみOK」「扶養内勤務可」などスケジュールが調整しやすいことも魅力的です。
契約期間に関しても、繁忙期の単発・短期求人、定常的に数ヶ月から年単で働くなど、ライフワークに合わせやすいのもメリットです。
このように、コールセンター派遣は未経験者であっても、比較的働き始めやすい仕事であるといえるでしょう。
コールセンター派遣に強い3つの派遣会社を紹介
コールセンター派遣は、あらゆる派遣会社で取り扱いがあるため、どれを使えば良いか悩んでしまう人も少なくありません。
ここでは、コールセンター派遣に強い派遣会社を3つ紹介していきます。
ウィルオブワーク
豊富な案件から派遣先を探したい人におすすめなのが、ウィルオブワークです。
コールセンターの求人数は約5,200件(2022年10月時点)と豊富で、特に首都圏や大阪に案件が集中しています。
こちらのエリアでコールセンター派遣の求人を探しているのであれば、登録して決して損はないといえるでしょう。
また、取り扱い求人のなかには高時給なものや、福利厚生が充実している求人もあるので、興味がある人は公開求人の確認から始めてみましょう。
テンプスタッフ
コールセンター以外の派遣求人も確認したい人におすすめなのが、テンプスタッフです。
取り扱っている職種は500種類以上で、雇用形態を派遣に絞り込んでも約45,000件(2022年10月時点)と豊富です。
また、全国に窓口が約250箇所ほかWebからの登録も可能なので、住んでいる地域を問わずに利用できることも魅力といえるでしょう。
利用者に対しスキルアップ支援も行っているので、働きながら成長したい人は登録を検討してみてはいかがでしょうか。
綜合キャリアオプション
未経験や若手向けの案件を探したい人におすすめなのが、綜合キャリアオプションです。
地域No1.を目指していることから時給も1,000~1,400円のものが多く、未経験からでもしっかりと稼ぐことができます。
日払い対応している求人の取り扱いがあることも嬉しいポイントです。
若手だけではなく40代以上の人材に対しても積極的に採用しているので、コールセンター求人を探す際には一度チェックすることをおすすめします。
まとめ
コールセンター派遣は、派遣先の顧客への電話サポート業務や、電話営業を行う仕事です。
クレームやノルマなどに対して不安を感じてしまう人も多いですが、コミュニケーション能力や営業力といった、社会人に欠かせないスキルを身に付けられるメリットもあります。
加えて、未経験者はもちろん資格やスキルも不要なので、学生や主婦でも働き始めやすいことも特徴であるといえるでしょう。
コールセンター派遣は、あらゆる派遣会社で取り扱いがありますが、仕事を探している人はこの記事で紹介したものもぜひ参考にしてみてください。

慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事システム領域ではプロジェクトマネージャーとして、SAPやSuccessFactorsのグローバル展開など複数プロジェクトを経験。
人事部として新卒採用から中途採用、700人以上の社員のキャリアや労務を担当。
人事評価制度を構築した経験もあり、エンジニア採用や業務委託にも精通。