「派遣ってどんな働き方をするの?」
「パート・アルバイトとはどう違うの?」
など、派遣で働くことを考えた際、このような疑問を感じている人もいることでしょう。
派遣社員に対して、不安定というネガティブなイメージを持っている人も多く、不安を感じてしまうことも仕方がありません。
しかし、実際には正社員にはないフレキシブルな働き方ができることをはじめ、派遣ならではの働きやすさも数多くあります。
この記事では、こうした疑問や不安を解消すべく、派遣で働く際のメリット・デメリットについて分かりやすく解説していきます。
また、数ある派遣会社のなかからおすすめを紹介したり、選び方のポイントを解説したりするので、派遣に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
派遣で働く3つのメリット
先にも触れたように、派遣に対して不安定というイメージを持っている人は多いですが、実はさまざまなメリットがあります。
ここでは、派遣で働く際の代表的なメリット、
- 都合に合わせて働きやすい
- さまざまな仕事を経験できる
- 仕事量を調整しやすい
について解説していきます。
派遣で働くメリット1.都合に合わせて働きやすい
派遣で働くメリットとして、自身の都合に合わせて働きやすいことが挙げられます。
正社員の場合、週5日フルタイムで働くことが一般的であり、時短勤務や休職を用いることで対応することも可能ですが、さまざまな制限があるのが現実です。
派遣社員ではれば、契約期間が定められており、派遣先の条件も自身の都合に合わせて選ぶことができます。
結婚や出産、育児や家族の転勤などのライフイベントが発生した際にも、それぞれの状況に合わせて仕事選びができることは大きなメリットであるといえるでしょう。
派遣で働くメリット2.さまざまな仕事を経験できる
派遣では、正社員で入社するのが難しい大手や有名企業でも就業しやすい特徴があります。
また、正社員として就職することに不安を感じるベンチャー企業に対しても同様のことがいえます。
先にも触れたように、派遣では就業期間が契約で定められているので、短期間でさまざまな職場を経験することができるため、スキルアップに繋げることが可能です。
派遣であっても、こうした企業で働いたことがあるという経験は職務経歴書にも記載することができるので、将来的に正社員就職を目指す際にも非常に役立つといえるでしょう。
派遣で働くメリット3.仕事量を調整しやすい
派遣は、数ヶ月から最長3年という期間で働くだけではなく、単発(スポット)で働くことも可能です。
会社員の副業はもちろん「急な出費で稼ぎたい」「予定が空いたので仕事したい」といった働き方もできます。
また「残業が少ない」「勤務時間が短い」などを条件に求人を自ら探せるので、仕事量も調整しやすいといえるでしょう。
派遣で働く2つのデメリット
自身の都合に合わせて働きやすく、さまざまな職場で経験が積める派遣ですが、その一方でデメリットも存在します。
ここでは、派遣のデメリット、
- 正社員より安定しにくい
- 期間が限定されている
について解説していきます。
派遣で働くデメリット1.正社員より安定しにくい
数ヶ月~3年といった期間でフルタイムの派遣求人で就業すれば、一定期間は安定して働くことができますが、正社員と比較して不安定であるといえるでしょう。
契約期間が満期を迎えれば次の仕事を探さなければならず、タイミングによっては希望する仕事がない場合もあります。
特に単発求人の場合は、常時仕事があるとは限らないので注意が必要であるといえるでしょう。
派遣で働くデメリット2.期間が限定されている
限られた期間で働けることは、さまざまな職場経験を積め、自身の都合に合わせて働きやすいというメリットがある一方で、満期を迎えたら職場を変えなければいけないデメリットもあります。
派遣では、最長で3年までしか同じ職場に留まることができないので、良い職場環境に恵まれたとしても、契約期間が終了したら離れなければならないです。
このように、ゆくゆくは正社員になることも検討している人は、正社員登用を前提とした紹介予定派遣を利用することも視野に入れておくと良いでしょう。
派遣会社の選び方
派遣会社の数は非常に多く、国内に4万弱の拠点が存在するため「どれを選んだら良いか分からない」という人も多いことでしょう。
ここでは、派遣会社の選び方を4つのポイントにまとめて解説していきます。
- 働きたいエリアの取り扱いがあるか
- 働きたい期間から選ぶ
- 取り扱っている職種から選ぶ
- 支払い期間から選ぶ
派遣会社選びに悩んでいる人は、選定の基準にしてみてください。
働きたいエリアの取り扱いがあるか
派遣会社には、全国の求人を取り扱っているものと、地域に特化しているものがあります。
評判の良い派遣会社を利用したとしても、自分が働きたいエリアの求人を取り扱っていなければ意味がありません。
派遣会社では、公式サイトに公開求人が掲載されていることも多いので、利用前に働きたいエリアの求人があるかどうか必ずチェックするようにしましょう。
もし求人がない場合でも、非公開求人となっていることもあり得るので、直接問い合わせて確認してみることもおすすめします。
働きたい期間から選ぶ
派遣では単発(スポット)求人から年単位の長期求人まで、さまざまな期間で働くことができる雇用形態です。
「長期休暇を活かして働きたい」「予定がなくなったので空いた時間に働きたい」など、このような要望を持っていることも多いことでしょう。
こうした自身の要望通りの期間の求人の取り扱いがあるか否かも派遣会社選びの重要なポイントなので、登録前の事前チェックをおすすめします。
取り扱っている職種から選ぶ
派遣と聞くと、軽作業や倉庫作業といった仕事内容のイメージを持たれがちですが、昨今ではさまざまな職種の求人が登場しています。
たとえば、派遣先企業でのデータ入力やアパレルの販売員などがその一例です。
また、薬剤師や保育士といった専門職においては、分野に特化した派遣会社もあるので、それらを上手く活用することで、効率よく求人を探せることはもちろん、ブランク明けや経験を積みたい際にも役立つといえるでしょう。
取り扱っている職種の確認には、公開求人を検索する際に職種がキーワードで用意されていることが多いので、それらからチェックすることをおすすめします。
支払い期間から選ぶ
派遣で働きたい人のなかには「急な支払いがあって直ぐにお金が必要」ということもあるでしょう。
派遣会社によって「15日締め」「末日締め」といった締め日が異なるので、必ず支払い日を確認するようにしましょう。
また「即日払い」「当日払い」に対応している派遣会社もあるので、即金性の高い働き方をしたい人は要チェックです。
おすすめの派遣会社5選
フレキシブルに働くことが魅力な派遣ですが、派遣会社は全国に4万弱の拠点があるためどれを選んだら良いか悩んでしまう人も多いことでしょう。
ここでは、そのような悩みを解決すべく、おすすめの派遣会社を厳選5社紹介していきます。
派遣会社は複数社登録も可能なので、気になるものがあれば積極的にチェックしていきましょう。
スタッフサービス
さまざまな職種から派遣先を探したい人におすすめなのが、スタッフサービスです。
スタッフサービスでは、あらゆる職種の派遣求人を取り扱っており、求人数も約2万件(2022年8月時点)と豊富です。
国内大手人材会社であるリクルートのグループ会社ということもあり、初めての派遣登録でも安心して利用できることでしょう。
テンプスタッフ
数多くの求人情報から派遣先を吟味したい人におすすめなのが、テンプスタッフです。
テンプスタッフの求人数は派遣・紹介予定派遣合わせて約48,000件(2022年8月時点)と非常に多く、全国対応しているので住んでいる地域に関係なく仕事探しができることが特徴的です。
こちらもDODAでお馴染みの国内大手人材会社であるパーソルグループが運営しているので、安心安定の基盤のもと仕事探しができることもポイントであるといえるでしょう。
マンパワー
バリエーションに富んだ働き方から派遣先を選びたい人におすすめなのが、マンパワーです。
マンパワーでは、長期派遣はもちろん、単発(スポット)求人も充実しており、自身の状況に応じた働き方を選べることが特徴的です。
取り扱い求人のなかには、英語力をはじめとする専門性の高さを活かした働き方や、時給3,000円以上で高収入を狙えるものもあるので、集中的に稼ぎたい人は要チェックです。
また、マンパワーは世界82ヵ国に展開するグローバル企業でもあるほか、未就業の人でも働ける案件を多数取り扱っているので、派遣会社選びに悩んでいる人は一度チェックしてみると良いでしょう。
アデコ
派遣ながらもキャリア形成も意識したい人におすすめなのが、アデコです。
アデコの本部はスイスにあり、外資系の案件を多数取り扱っていることが特徴的な派遣会社です。
語学力を活かした働き方はもちろん、ITや営業事務など専門性の高い求人を豊富に取り扱っているので、ゆくゆくは正社員として復帰したいと考えている人は、実績を作りながら働くことができます。
大手や有名企業の求人も豊富なので、キャリア形成も意識した働き方をしたい人は、公開求人から確認してみることをおすすめします。
リクルートスタッフィング
効率良く派遣で働き始めたい人におすすめなのが、リクルートスタッフィングです。
一般的に、派遣で働き始めるには派遣会社の登録会に足を運ばなければなりませんが、リクルートスタッフィングではオンラインですべて完結するので「登録会に行くのが面倒」「交通費が勿体ない」と考えている人は要チェックです。
その名の通り、先に紹介したスタッフサービス同様、国内大手人材であるリクルートが運営しているほか、テレワークOKやコンシェルジェの手厚いサポートを受けられるメリットもあるので、派遣会社選びに悩んだらぜひ候補のひとつに入れてみてください。
まとめ
派遣という雇用形態は不安定なイメージが先行しがちですが、フレキシブルな働き方ができるため、ライフワークに合わせて働きやすい特徴があります。
短期間やさまざまな職種で働きやすいなどのメリットがあるため、固定シフトで働きにくい人や、キャリア形成を考えた働き方をしたい人までおすすめできます。
派遣会社の数は非常に多いですが、今回紹介した選び方のポイントや派遣会社を参考に、ぜひ自分に合った求人を見つけてみてください。

2012年慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事部として新卒採用から中途採用まで経験し、700人以上のエンジニア社員のキャリアや労務を直接担当し、エンジニア評価制度も構築。
自身もプロジェクトマネージャーとしてSAPなど複数プロジェクトを推進し、エンジニア採用や業務委託にも精通。
基本情報技術者試験合格。