
2012年慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事部として新卒採用から中途採用まで経験し、700人以上のエンジニア社員のキャリアや労務を直接担当し、エンジニア評価制度も構築。
自身もプロジェクトマネージャーとしてSAPなど複数プロジェクトを推進し、エンジニア採用や業務委託にも精通。
基本情報技術者試験合格。
「派遣看護師って正社員と比べてどうなの?」
「どんなメリットがあるのか知りたい」
など、派遣看護師として働くことを検討する際、このような疑問を感じている人も多いことでしょう。
実際、派遣として働く場合、正社員と働き方が異なることも多く、これまで派遣で働いたことがない人は戸惑うことが多いものです。
この記事では、派遣看護師に興味がある人に向け、メリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。
また、おすすめの看護師向け派遣会社も紹介していくので、派遣看護師として働きたい人はぜひチェックしてみてください。
派遣看護師で働く4つのメリット
看護師不足が課題となっている昨今において働き方は多様化していますが、そのなかで派遣を選ぶにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、看護師派遣として働くメリット、
- 時給が高い
- 残業が少ない
- 人間関係に悩まされにくい
- 自身の都合に合わせて働きやすい
について解説していきます。
派遣看護師で働くメリット1.時給が高い
派遣の平均時給は、地域や職種によって差はあるものの、1,100~1,600円が相場といわれています。
派遣看護師の時給は2,000円前後であることが多く、相場よりも高い水準であるため、派遣のなかでも稼げる職種であるといえるでしょう。
たとえば、時給2,000円で1日8時間、月に20日の勤務をした場合の月収は32万円であり、年収にして390万円ほどです。
こちらは単純計算したものであり、残業や深夜勤務をすることで、さらに収入アップを目指すことができるでしょう。
派遣看護師で働くメリット2.残業が少ない
「看護師は時間外勤務がきつい」という印象を持っている人も少なくないでしょう。
看護師は交代勤務制で働くため、深夜勤務のスタッフが急に休むことになってしまえば、日勤帯の人が残業してカバーしたり、呼び出されたりすることもあります。
しかし派遣で働く場合、あらかじめ勤務時間が決められていることも多く、正社員よりも残業時間を抑えることができます。
もちろん、先に触れたように、たくさん働いてしっかりと稼ぎたい人は時間外勤務をすることで割増賃金をもらうことができます。
収入重視かライフワークバランス重視なのか、自身の状況に合わせて派遣先を選ぶと良いでしょう。
派遣看護師で働くメリット3.人間関係に悩まされにくい
派遣看護師の場合、就業期間は契約書で定められており、短いもので単発や数ヶ月、最長で3年です。
働くうえで人間関係に悩まされる人は多いですが、このように期間が限られているので、不満やストレスを感じても次の職場に移りやすいことはメリットであるといえるでしょう。
もちろん、数ヶ月や年単位で働くことで人間関係に不満を感じることもありますが、派遣会社によっては就業開始後でも担当者がフォローしてくれるものもあるので、勤務に支障があるようであれば積極的に相談することをおすすめします。
派遣看護師で働くメリット4.自身の都合に合わせて働きやすい
派遣看護師は「日勤だけ」「夜勤だけ」といった、自分の希望する時間帯の求人を選ぶことができます。
事前に勤務時間帯の取り決めを行っておくことで「人が足りないから夜勤して欲しい」といった派遣先からの依頼も、契約内容をもとにトラブルになることなく断ることが可能です。
また、時間帯だけではなく「週2~3日」「特定の曜日だけ働く」といった、稼働日数を抑えた働き方ができることも派遣だからこそのメリットであるといえるでしょう。
派遣看護師で働く3つのデメリット
高時給かつ、自身の都合に合わせたフレキシブルな働き方ができる派遣看護師ですが、その一方でデメリットも存在します。
ここでは、派遣看護師のデメリット、
- 長期間働き続けることができない
- 福利厚生は正社員に劣る
- 賞与や退職金がない
について解説していきます。
派遣看護師で働くデメリット1.長期間働き続けることができない
派遣契約で定められている限られた期間で働くことで、人間関係に悩まされにくく、さまざまな職場を経験できるメリットがあります。
一方で、長期間同じ職場で働くことができないことはデメリットにもなり得ます。
たとえば、派遣先の職場環境が良好であっても、契約に留まることができないことが例に挙げられるでしょう。
また、自宅付近に看護師求人が少ない場合、契約が満期を迎えるごとに次の選択肢が狭まっていくこともあります。
長期で働く可能性がある人は、正社員登用が前提の紹介予定派遣も選択肢として検討することをおすすめします。
派遣看護師で働くデメリット2.福利厚生は正社員に劣る
昨今、派遣会社によっては条件を満たすことで福利厚生の利用ができることも珍しくありませんが、それでも正社員と比較して派遣看護師は見劣りすることがあります。
たとえば、交通費の別途支給がなく時給に含まれている場合や、スキルアップのための補助手当がないなどが挙げられます。
そのほか、病院やクリニック独自の休暇制度も受けられないので注意が必要です。
派遣看護師で働くデメリット3.賞与や退職金がない
看護師に限らず、派遣で働く場合には基本的に賞与や退職金の支給はありません。
このことから、派遣看護師は高時給な職種であるものの、賞与や退職金の支給がないことによって正社員よりも収入面で劣ることが多いです。
2020年4月から「同一労働同一賃金」によって厚生労働省のガイドラインでは「同一の貢献には同一の、違いがあれば違いに応じた支給をしなければならない」と規定されていますが、浸透しきっていないことをはじめ、合法的な格差が生じると認識しておくようにしましょう。
看護師におすすめの派遣会社3選
派遣看護師の仕事探しでは派遣会社を利用すること一般的ですが、その数は多く「どれを選んだら良いか分からない」という人も多いことでしょう。
ここでは、派遣看護師向けの派遣会社・転職サイトを厳選3つ紹介していきます。
仕事探しで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
マイナビ看護師
大手企業が運営している転職サイトを利用したい人におすすめなのが、マイナビ看護師です。
大手人材会社マイナビが運営していることもあり、5年連続で看護師転職サイト知名度No.1に選ばれる実績があることから、初めての派遣登録でも安心して利用することができるでしょう。
また、知名度だけではなく、取り扱い求人も代表的な診療科はもちろん、スポーツ整形外科のような専門的なものまで幅広く扱っているので、多くの選択肢から求人を探すことができます。
レバウェル看護
豊富な求人数から派遣先を選びたい人におすすめなのが、レバウェル看護です。
一般的に、業界や職種に特化したサービスでは求人数が少なくなる傾向にありますが、レバウェル看護は約13万件(2022年8月時点)と国内最大級を誇ります。
選択肢が多いだけではなく、LINEでも相談可能という手軽さなので、疑問や不安を感じている人でも安心して利用しやすいといえるでしょう。
ナース人材バンク
手厚いサポートのもと派遣先を探したい人におすすめなのが、ナース人材バンクです。
ナース人材バンクでは、地域専任のキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれるので、求職者の希望条件にマッチしていることはもちろん、求人の詳細情報まで教えてもらうことができます。
また、パソコン版の公式Webサイトでは、都道府県ごとの平均年収や施設形態、配属先の割合といった情報も掲載されているので、すぐに派遣看護師として働くつもりではない人でも、チェックしてみると思わぬ発見があることでしょう。
まとめ
派遣看護師は、数ある派遣のなかでも高時給で働ける職種であり、勤務時間や稼働日数の調整をはじめ、フレキシブルな働き方ができるメリットがあります。
また、派遣であるため、さまざまな職場環境で経験を積むことができるのも魅力的であるといえるでしょう。
派遣看護師向けの求人探しで悩んでいる人は、ぜひこの記事で紹介した派遣会社や転職サイトを参考にしてみてください。

2012年慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事部として新卒採用から中途採用まで経験し、700人以上のエンジニア社員のキャリアや労務を直接担当し、エンジニア評価制度も構築。
自身もプロジェクトマネージャーとしてSAPなど複数プロジェクトを推進し、エンジニア採用や業務委託にも精通。
基本情報技術者試験合格。