
慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事システム領域ではプロジェクトマネージャーとして、SAPやSuccessFactorsのグローバル展開など複数プロジェクトを経験。
人事部として新卒採用から中途採用、700人以上の社員のキャリアや労務を担当。
人事評価制度を構築した経験もあり、エンジニア採用や業務委託にも精通。
「コンビニ派遣ってアルバイトと何が違うの?」
「未経験でも働くことができるの?」
など、コンビニ派遣に興味がある人のなかには、このような疑問を感じることもあるでしょう。
コンビニ派遣はその名の通り、コンビニへ派遣されて働く仕事ですが、アルバイトのイメージが強いだけに、働き方が想像しにくいと感じている人も少なくありません。
この記事では、コンビニ派遣の働き方やメリット・デメリットについて解説をしていくので、読めば理解が深まることでしょう。
また、コンビニ派遣の仕事探しに役立つ派遣会社も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
コンビニ派遣とは
コンビニで働くことを想像した際、多くの人はアルバイトで働くことをイメージするため、派遣として働くイメージがつかない人も多いことでしょう。
実際、アルバイトと派遣では発注業務がないといった多少の違いはありますが、基本的な仕事内容はほとんど同じです。
ここでは、コンビニ派遣働き方を理解するためにアルバイトとの違いも交え、
- 働く場所は1店舗ではない
- 給与は派遣会社から支払われる
について解説していきます。
働く場所は1店舗ではない
アルバイトとして働く場合、1つの店舗のみで働くのが一般的ですが、コンビニ派遣では求人が出ている店舗で働くことになるため、さまざまな場所で働くことになります。
働く際の仕事内容は、発注作業を除き、基本的にアルバイトと違いはありません。
接客やレジ打ち、清掃や商品出しなど、どの店舗で働く場合にも基礎を押さえていれば場所を選ばず働くことが可能です。
給与は派遣会社から支払われる
アルバイトとして働く際の給与は、コンビニが直接雇用をしているので、給与の支払いもコンビニからされます。
コンビニの出入口に求人募集の張り紙を見たことがある人も多いことでしょう。
一方のコンビニ派遣の場合、登録している派遣会社が雇用主であるため、給与の支払いも派遣会社から行われます。
給与だけではなく、受けられる福利厚生なども派遣会社に依存するため、登録する際の基準の1つにするのも良いでしょう。
コンビニ派遣で働く3つのメリット
派遣会社に登録せずとも、アルバイトで雇用された方が気軽に働けるようにも感じられますが、あえてコンビニ派遣で働くにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、コンビニ派遣で働くメリット、
- アルバイトよりも時給が高めに設定されていることが多い
- 希望するシフトで働きやすい
- 人間関係に悩まされにくい
について解説していきます。
コンビニ派遣で働くメリット1.アルバイトよりも時給が高めに設定されていることが多い
コンビニは24時間営業していて非常に便利ですが「深夜勤務できる人がいない」「求人募集しても人が集まらない」などの悩みを抱えている店舗も少なくありません。
コンビニ派遣は、そうした店舗へのピンチヒッターのような役割を担っているので、常時働いているアルバイトよりも高時給に設定されていることが多い傾向が強いです。
同じコンビニ業務でも高時給で働けるので、効率よく稼ぐことができるのはメリットであるといえるでしょう。
コンビニ派遣で働くメリット2.希望するシフトで働きやすい
アルバイトの勤務シフトは、他の従業員との都合も鑑みたうえで決められるため、状況によっては希望する日に働けないことも往々にして起こり得ます。
また、人が足りない日には「悪いんだけど、この日入ってくれない?」と、お願いされることもあるでしょう。
特に祝日をはじめ、クリスマスや年末年始といった世間的にイベントが行われている日は、休みたい人が多いのでシフト決めが非常にシビアです。
一方のコンビニ派遣は、単発(スポット)で働くことも多く、自分の都合に合わせて募集がかかっている求人に応募するので、希望通りの日に働くことができます。
これは、会社員はもちろん他の派遣で働いている人も、隙間時間を活用した働き方がしやすいともいえるでしょう。
コンビニ派遣で働くメリット3.人間関係に悩まされない
コンビニに限らず、同じ場所で働き続ける際にはそこで一緒に働く人との人間関係の構築が必要です。
すべての同僚が良い人であるとは限らず、ウマが合わない人もいれば、嫌がらせをする人もいることでしょう。
その点、コンビニ派遣はその日限りの付き合いで済むので、必要以上に人と関わる必要がありません。
人間関係に悩まされず、気楽に働きたい人にとっては大きなメリットであるといえるでしょう。
コンビニ派遣で働く3つのデメリット
アルバイトよりも高時給で、自分の都合に合わせて働きやすいコンビニ派遣ですが、その一方でデメリットも存在します。
ここでは、コンビニ派遣で働くデメリット、
- 働く場所が固定ではない
- 人手不足の環境できつい
- 商品の配置が店舗によって異なる
について解説していきます。
コンビニ派遣で働くデメリット1.働く場所が固定ではない
コンビニ派遣は、派遣会社が取り扱っているコンビニ求人に対して人材派遣される働き方です。
当然、求人募集されているのがいつも同じ店舗であるとは限らず、日によって働く場所が異なります。
交通のアクセスが良い場所もあれば僻地であることもあるでしょう。
正確な場所が分からなければ地図で調べたり、電車の乗り継ぎを確認したりしなければならない手間もかかるので、これらをデメリットと感じる人は向いていないといえます。
コンビニ派遣で働くデメリット2.人手不足の環境できつい
コンビニ派遣は、人手不足な店舗にピンチヒッターとして呼ばれることが多い傾向にあります。
そのため、混雑する時間帯にもかかわらず十分な人手が確保されていないことも多々あり、店内を走り回るような忙しさに追われることも珍しくありません。
また、人手がなければ1人あたりの業務範囲も広がるので、それらをきついと感じる可能性があることも覚悟しておく必要があるでしょう。
コンビニ派遣で働くデメリット3.商品の配置が店舗によって異なる
コンビニはどの店舗でも同じような場所に、ジャンルごとに分けて商品が配置されているので、一見して問題ないように感じます。
しかし、大まかな配置は把握していても、いざ陳列しようとすると「どこにあるか分からない」と手間取ってしまう人は少なくありません。
また、お客様に商品の場所や取り扱いの有無を尋ねられた際には、もたついてしまう自分自身に焦ってしまうこともあるでしょう。
こうした不慣れな場所では思いがけない業務でつまずくので、働く際は留意するようにしましょう。
コンビニ派遣に強い3社を紹介
コンビニ派遣の仕事探しをする際のポイントは、他の業界職種の求人も確認したいのか、コンビニに限定するかを明確にすることです。
これによって、仕事探しの効率は大きく変わります。
それでも派遣会社の数は多く、どれを選んだらいいか悩んでしまう人もいることでしょう。
ここでは、コンビニ派遣に強い派遣会社を3社紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
リクナビ派遣
多くの求人から派遣先を選びたい人におすすめなのが、リクナビ派遣です。
その名の通り、大手人材会社のリクルートが運営しており、強力なネットワークのもとコンビニ派遣求人も数多く取り扱っています。
全体の求人数は約101,000件(2022年10月時点)と非常に多いので、コンビニ派遣に限定せず、派遣の仕事探しをしたい人は登録して損はないといえるでしょう。
はたらこねっと
効率よく派遣で働いていきたい人におすすめなのが、はたらこねっとがおすすめです。
単発(スポット)や短期間で職場を渡り歩く派遣にとって、求人応募のたびに自己PRや職務経歴を作るのは非常に手間ですが、はたらこねっとではmyプロフィールに情報を登録できるので効率よく求人へ応募できます。
また、人気求人は倍率も高く自分が選ばれるか不安に感じるものですが、求人の応募状況が分かる「応募バロメーター機能」もあるので、状況に応じて他の求人への応募に切り替えることも可能です。
このように使い勝手が良いので、利用する派遣会社選びに悩んだ際はぜひ候補に入れてみてください。
コンビニ派遣24
コンビニ派遣24は、その名の通りコンビニ派遣に特化した派遣会社です。
運営会社のファイブ・ルーツは、フランチャイズでファミリーマートの運営をしているので、登録すると提携店舗で研修を受けることができるため、コンビニでの就業経験がない人でも安心して働き始めることができるでしょう。
また、コンビニに特化しているため、コンビニ派遣ならではの悩みや不安、仕事開始までの流れを詳細まで相談できるのも嬉しいポイントです。
コンビニ派遣に絞って仕事探しをしている人は、一度チェックしてみることをおすすめします。
まとめ
コンビニ派遣は、人手不足な店舗に派遣されるピンチヒッター的な存在です。
アルバイトと仕事内容はほとんど変わらず、いずれのコンビニでも作業のやり方に大きな違いはないので、初めての店舗でも問題なく働けます。
またアルバイトよりも高時給であることが多く、隙間時間を活用して効率よく稼げるので、会社員の副業や他の派遣と掛け持ちするのも良いでしょう。
さまざまな業界業種の派遣求人を見たい人、コンビニ派遣に特化したい人によって利用する派遣会社は異なります。
いずれも派遣会社の数が多くどれを選んでいいか悩んでしまう人は、ぜひ本記事で紹介したものを参考にしてみてください。

慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事システム領域ではプロジェクトマネージャーとして、SAPやSuccessFactorsのグローバル展開など複数プロジェクトを経験。
人事部として新卒採用から中途採用、700人以上の社員のキャリアや労務を担当。
人事評価制度を構築した経験もあり、エンジニア採用や業務委託にも精通。