
慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事システム領域ではプロジェクトマネージャーとして、SAPやSuccessFactorsのグローバル展開など複数プロジェクトを経験。
人事部として新卒採用から中途採用、700人以上の社員のキャリアや労務を担当。
人事評価制度を構築した経験もあり、エンジニア採用や業務委託にも精通。
「薬剤師派遣で働きたいけど、パートやアルバイトと何が違うの?」
「どんなメリットがあるのか知りたい」
など、薬剤師派遣で働くことを検討する際、このような疑問を感じている人もいることでしょう。
正社員をはじめ、さまざまな雇用形態があるなかで、派遣という働き方を選択するのであれば、メリット・デメリットをきちんと把握しておくことが重要です。
この記事では、これらを解決するため、薬剤師派遣で働くメリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。
おすすめの派遣会社や転職サイトも紹介していくので、これから薬剤師派遣で働きたいと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
薬剤師派遣で働く3つのメリット
正社員求人も豊富にある薬剤師ですが、あえて派遣で働くメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、薬剤師派遣で働くメリットを、
- 正社員よりも年収が高いこともある
- さまざまな職場で働ける
- 残業が少なくプライベートを大切にできる
について解説していきます。
薬剤師派遣で働くメリット1.正社員よりも年収が高いこともある
薬剤師派遣の求人情報を確認すると分かるように、時給は地域によって差はあるものの2,500~3,000円程が相場となっています。
仮に1日8時間、月20日勤務した場合の月収は40万~48万円、年収に換算すると480万~576万円です。
「令和元年賃金構造基本統計調査」の調査によると、全国の薬剤師の平均年収は約549万円であるため、賞与がないにもかかわらず正社員の年収を超える可能性があります。
薬剤師派遣の求人のなかには4,000円のものもあり、前述と同条件の年収は768万円です。
派遣であれば高時給の職場を選びやすいので、稼ぎたい人にとっては大きなメリットであるといえるでしょう。
薬剤師派遣で働くメリット2.さまざまな職場で働ける
派遣は契約期間に基づいて勤務するので、契約が満期を迎えれば次の職場に移ることができます。
薬剤師の職場となる調剤薬局やドラッグストアは全国各地にあるので、居住地にとらわれず求人を選べることもメリットとして挙げられます。
また、仕事をするうえで人間関係に悩まされる人は多いですが、このように職場を移りやすいので「辛くなったら職場を変える」という選択もできるので、心的負担も少ないといえるでしょう。
薬剤師派遣で働くメリット3.残業が少なくプライベートを大切にできる
薬剤師派遣は、契約上で勤務時間が定められていることや、高時給であることから残業も少なく、プライベートの時間を大切にすることができます。
子育てや介護などの家庭の事情によって、フルタイム以外に「週2~3日」「1日4時間まで」といったように、勤務時間を調整しやすいことも魅力的です。
勤務時間や日数が少なくとも高時給であるため、しっかりと稼ぐことができるのも薬剤師派遣ならではといえるでしょう。
薬剤師派遣で働く3つのデメリット
高時給かつ、全国各地に求人があり、プライベートの時間を確保しやすい薬剤師派遣ですが、その一方でデメリットも存在します。
ここでは、薬剤師派遣のデメリットである、
- 働く期間に期限がある
- キャリアアップがしにくい
- 即戦力が求められる傾向
について解説していきます。
薬剤師派遣で働くデメリット1.働く期間に期限がある
派遣は、同じ職場で働けるのは最長で3年と定められているので、良い職場に巡り合えても満期を迎えれば別の職場に移らなければなりません。
次の職場を探す際、必ずしもそのタイミングで自身の希望する条件の求人が出ているとも限らないので、求人探しに苦戦する可能性があります。
最初は派遣で働きつつ、将来的に正社員就職することも視野に入れている人は、紹介予定派遣の求人も候補に入れるなど、選択肢を広く持つようにすると良いでしょう。
薬剤師派遣で働くデメリット2.キャリアアップがしにくい
薬剤師は評価がしにくく、経験年数含めたスキルで判断されることが多い職種です。
しかし、派遣は最長3年なので管理職をはじめとする役職へのキャリアアップがしにくいというデメリットが挙げられます。
これは、役職手当のような時給以外の報酬が付かないので、収入が頭打ちになりやすいと言い換えることができるでしょう。
薬剤師としてキャリアアップをしていきたいと考えている人は、正社員転職も視野に入れることをおすすめします。
薬剤師派遣で働くデメリット3.即戦力が求められる傾向
高時給でしっかりと稼ぐことができる薬剤師派遣ですが、高時給の理由には、繁忙期や人手不足を補う意味も含まれているため、即戦力が求められる傾向にあります。
「未経験OK」という求人もありますが、薬剤師派遣として働いていくのであれば、ある程度の調剤経験を積んでから派遣会社に登録すると良いでしょう。
派遣会社のなかには、キャリア支援をしてくれるものもあるので、経歴や復職などに悩みがある人は、そういったサポートがあるものを選ぶのもおすすめです。
薬剤師派遣に向いている人の特徴
薬剤師派遣として働くことに向いている人には、次のような特徴があります。
- ライフスタイルに変化があり、プライベートも重視して働きたい人
- 各都市部近郊に住んでいる人
薬剤師派遣では、これまでに紹介してきたように、高時給ながらも残業が少なく、ライフワークを重視した働き方が可能な仕事です。
派遣なので最長で3年という制限がありますが、ドラッグストアをはじめ薬剤師求人が豊富にある各都市部であれば、次の職場を探す際にも大きな苦労はないといえます。
また、実際に働いてから正社員として働きたい人は紹介予定派遣という選択肢もありますので、自身の状況に合わせて働き方を選択していきましょう。
薬剤師派遣におすすめの派遣会社・転職サイト3選
薬剤師派遣の求人を探す際は、派遣会社への登録や転職サイトを活用することが一般的です。
薬剤師向けの派遣会社や転職サイトは数多くあり「どれを選んだら良いか分からない」という人もいることでしょう。
ここでは、数ある薬剤師派遣向けのサービスから、厳選3つを紹介していきます。
複数登録することで、より多くの求人情報をチェックできるようになるので、気になるものがあれば一度確認してみると良いでしょう。
薬キャリ
大手企業の安心基盤のもと派遣求人を探したい人におすすめなのが、薬キャリです。
薬キャリは、医療業界トップクラスのエムスリーキャリアが運営しており、派遣向けの非公開求人も多数保有しています。
そのため、他では見られないレアな優良求人に出会える可能性も高く、理想的な職場を見つけやすいといえるでしょう。
全国対応しているので、薬剤師派遣の求人探しに悩んだら、ぜひチェックしてみることをおすすめします。
ファルマスタッフ
手厚いサポートを受けながら派遣先を探したい人におすすめなのが、ファルマスタッフです。
ファルマスタッフは、調剤薬局の大手チェーンである日本調剤株式会社のグループ企業が運営しており、そのノウハウや実績のもと希望に沿った求人紹介が受けられます。
全国各地の求人を取り扱っているのはもちろん、全国に12拠点の相談場所があるため、相談がしやすいことも魅力的です。
教育研修制度やセミナーへの無料参加などをはじめ、福利厚生も充実しているので安定した働き方ができることでしょう。
ファルメイト
高時給の求人で働きたい人におすすめなのが、ファルメイトです。
関東・関西エリアと対象地域は限定されますが、最低時給額が2,800円とされているため、こちらの時給で1日8時間、月20日働けば月収40万円以上稼ぐことができます。
また、1分単位での残業代や交通費の支給がされることも魅力的であるといえるでしょう。
高時給だけではなく、福利厚生も充実しているので、しっかりと稼ぎたい人は一度チェックしてみることをおすすめします。
まとめ
薬剤師派遣は、高時給かつ残業が少ないのでプライベートを重視した働き方ができます。
また、薬剤師の職場となる調剤薬局やドラッグストアは全国にあるため、住んでいる地域を気にせず仕事探しができることも魅力的です。
これらのことから、結婚や出産など、ライフスタイルに変化があった人でも、十分な収入を確保しながら、ライフワークバランスを取りやすいといえるでしょう。
薬剤師派遣の求人探しには、薬剤師に特化した派遣会社や転職サイトの利用が効率的なので、これから薬剤師派遣として働きたい人は今回紹介したものをぜひ参考にしてみてください。

慶應義塾大学卒業後、東証一部上場のIT企業に入社。
人事システム領域ではプロジェクトマネージャーとして、SAPやSuccessFactorsのグローバル展開など複数プロジェクトを経験。
人事部として新卒採用から中途採用、700人以上の社員のキャリアや労務を担当。
人事評価制度を構築した経験もあり、エンジニア採用や業務委託にも精通。